主な原因
① 屋根からの「雪の落下・滑落」
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屋根の雪が一気に滑り落ちると、その重みや衝撃で雨どいが引っ張られたり、押しつぶされたりします。
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特に**金属屋根(トタン・ガルバリウム)**は滑りやすく、雪止めがないと雪が一気に落ちて危険です。
② 「氷の重み」による破損
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雨どいに溜まった雪が昼間の陽で溶けて夜に再凍結すると、氷の塊になります。
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氷は非常に重く、長期間加重がかかると金具や樋が変形・破断します。
③ 「氷柱(つらら)」による引っ張り・落下破損
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軒先にできた氷柱が大きくなると、その重みで雨どいが引きちぎられたり、落ちた時に衝撃で割れたりします。
④ 「排水不良・詰まり」
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落ち葉やゴミが詰まっていると、水や雪解け水が流れず、そこに氷ができて内部から樋を押し広げたり割ったりします。
⑤ 「施工不良・経年劣化」
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支持金具の間隔が広すぎたり、老朽化していると、雪の重みを支えきれずに変形・脱落しやすくなります。
🧰 対策方法
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屋根に雪止め金具を設置して、雪の一気な滑落を防ぐ
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雨どいに**ヒーター線(融雪ヒーター)**を設置して凍結を防ぐ
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定期的に落ち葉・ゴミ掃除をして排水を確保する
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強度の高い樹脂製・金属製の雨どいに交換する
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屋根の勾配や方角に合わせた雪止め設計を行う
