陥りやすいミス 5選
① サビを落とさずにそのまま補修する
→ サビの上から塗装やコーキングしても、すぐに再発。
下地処理(ケレン作業)をせずに上から処置するのはNGです。
② 穴をコーキングだけで塞ぐ
→ 一時的には止まっても、紫外線や熱でコーキングが劣化し、また漏れることが多いです。
→ 小さな穴でも、パッチ材+防水処理などでしっかり対策が必要です。
③ 劣化の範囲を甘く見て一部だけ補修する
→ 表面だけ見て「ここだけ直せばOK」と判断しても、実は周辺も劣化しているケースが多い。
→ 下地材や固定釘の緩みなど、目に見えないダメージを見落としがちです。
④ 色合わせを考えずに材料を使う
→ 新しいトタンや塗料の色が全く違うと、見た目がちぐはぐで資産価値も下がるおそれがあります。
→ 既存屋根の色・光沢に近い材料選びが重要。
⑤ 高所作業を軽く見てDIYする
→ 軒先や急勾配の屋根で無理に作業すると転落の危険があります。
→ 足場なし、雨の日、傾斜屋根の作業は非常に危険で、プロに任せるべきです。
修繕がおすすめなケース
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雨漏りが局所的で、屋根全体はまだしっかりしている
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予算を最小限に抑えたい
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応急処置が必要な状況(台風後など)
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築年数が古く、数年後に建て替えや葺き替えを検討している
❌ 修繕だけでは不十分なケース
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サビ・穴が複数箇所に及ぶ
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屋根材が浮いていたり、下地が腐っている
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トタンが築20年以上で老朽化が著しい
トタン屋根の修繕のメリット
1. コストが安い
修繕は葺き替え(全面交換)に比べて圧倒的に費用を抑えられます。穴埋めや部分張り替えなら、数千円〜数万円で対応可能な場合も。
2. 工期が短い
小規模な補修であれば、1日〜数日で完了。天候に左右されにくく、住まいへの影響も最小限です。
3. 応急処置として有効
雨漏りなどの急なトラブル時に、早急な対応ができます。特に古い家屋や資材に制約がある場合、部分補修は現実的な選択です。
4. まだ使える部分を活かせる
全体交換せずに、劣化したところだけ直すことで無駄を減らし、資源の節約にもなります。
トタン屋根の修繕のデメリット
1. 根本的な解決にならないことが多い
補修は一時しのぎになりがちで、構造的な劣化(サビ、腐食、野地板の痛みなど)が進行している場合、またすぐ不具合が出てしまうことがあります。
2. 外観の統一感が損なわれる
新しいトタンと既存部分の色・質感が違って見えるため、見た目にムラが出ることがあります。
3. 複数回の補修で結果的にコストがかさむ
繰り返しの補修で費用が積み重なり、結果的に葺き替えより割高になるケースも。
4. 隠れた劣化を見逃すリスク
表面だけを直しても、下地や防水層などが傷んでいれば、再度雨漏りする可能性があります。